若者の借金が増えてるのは何が原因なのでしょうか

最近、若者の間で借金が増えていると聞きます。一昔前はそんな簡単に借金はできるものではなかったと思います。苦学生や家庭の事情でとか何かしら借金を背負わざるを得ない事情があったりしたのですが、今は違うのでしょうか。

若者の借金が増えているのは何が原因ですか?

いつの間にか背負える借金が増えている

一昔前は消費者金融はサラ金と呼ばれ、サラリーマンを対象としたものでした。しかし、近年ではサラ金を利用するのはサラリーマンだけに留まらず、主婦やフリーターなど老若男女問わなくなっています。その中でも若者が借金を背負うケースが増えているのも本当の話です。借金を背負う若者が増えている背景としては三つあります。

ひとつ、安定しない職。

以前に比べ大学に行く若者が増えました。なぜなら大学に行かないといいところに就職ができないと言われているからです。しかしながら、大学に何不自由なく行ける家庭は多くはありません。そこで利用するのが奨学金制度です。特に利息付きの奨学金制度を利用している人は多く存在します。これにより大学卒業と同時に多額の借金を背負う若者が多数存在します。ですが、奨学金制度は昔からある制度です。それが若者を圧迫する原因になったのは、大学を卒業しても雇用が安定していないことが原因です。雇用が安定しない、収入が安定しないことにより、奨学金を返済できない若者が増えているのです。中には返済のために消費者金融に手を出す若者もいます。大学を出た若者の多くがすでに大きな借金を背負っているのです。

ふたつ、携帯電話技術の進歩。

今、携帯電話を購入しようとして驚くのは、その端末の高さではないでしょうか。技術の進歩によって年々携帯電話の端末代金は高くなり、それを分割で月々の携帯料金と一緒に支払うのが当たり前になっています。携帯料金は使う人によるので、携帯代が払えないほどに高額ということはないとは思います。しかしながら、この端末を分割で払っていること自体、借金を背負っていることだと自覚している若者は何人いるのでしょうか。端末を分割払いにすることでいつの間にか借金を背負っていることになります。

みっつ、手軽に使えるクレジットカード

ショッピングに行って買い物をするときに現金がなくても購入する方法としてクレジットカードがあります。持っていない人の方が少ないぐらいのクレジットカードですが、最近では一括・分割の他にリボ払いという支払い方法が出てきました。これは月々の支払い額が一定であることを売りにしていますが、手数料という名の利息が取られることを考えていくと消費者金融でお金を借りることと同じことになります。こうしたクレジットカードが手軽に扱える状況で、若者はいつの間にか多額の借金を背負うことになります。

消費者金融にお金を借りなくてもこうした借金をいつの間にか背負うことができる現在では、借金を背負っていない若者の方が少なく思われます。消費者金融も昔と違いCMで流れたりするように利用する敷居が低くなりました。身近に借金ができる場所がたくさんあることで若者の借金は増えていっています。

しかしながら、雇用状況や収入を考えれば、借金をせずに生活を行うことが難しい時代でもあります。その中でいかに賢く、生活を圧迫させないように借金と付き合っていくかが何よりも今求められることだと考えられます。

近年よくある、若者たちの借金問題と展望について

近年、若者たちの借金問題が顕著化しています。以前より、借金問題に関しては若者たちに限らず、問題の対象となることが多かったのですが、近年は悪化の一途をたどっています。その理由として、総量規制の問題があります。聞きなれない言葉だとは思いますが、現在施行されている法律上、借り入れをする人なら誰もが通る道です。

どういった制度かというと、借入者の年収の3分の1以上の貸付をしてはならない、という制度です。これにより、自己破産を未然に防ごうということです。この年収の基準が設けられたことによって、借り入れをできる限度額が従前より低くなり、一旦は自己破産問題も落ち着くかと思われていたのですが、そうはいきませんでした。総量規制によって、借り入れをできる額が減ってしまったため、いわゆる闇金融を利用してしまう若者が増えてしまったのです。ある程度、社会経験があり、地位もある大人は、闇金融から借り入れ等は考えないことが多いですが、若者にはその区別がつかずに、借り入れに走ってしまうのです。

通常、闇金融からの借り入れは返す必要がありません。なぜかというと、法定金利を守っていないことが多いからです。そんなことを知らない若者たちは、闇金融業者からの脅し等の強引な手段に踊らされ、一生懸命お金を清算しようとします。
正しい知識を持っていれば、闇金融等に手を出すことはないのですが、それがわからないのです。

もちろん、自己破産手続きを取ることによって、借金は清算することができますが、闇金融業者はそう簡単に諦めません。もともとが違法な取り立てをしていますので、法的手続きであるはずの自己破産すら怖くないのです。これにより、若者にお金を払わせる以外の方法で清算させようとし、犯罪行為を助長しているのです。犯罪増加にもつながっていますし、悪い方向にばかり進んでいっています。これらを防止するためには、義務教育内にこれらのことを組み込み、正しい知識を持たせることです。そうすれば、総量規制がしっかりと機能し、健全な生活を送っていけるようになるのではないでしょうか。

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